English Original

Sebastien Destremau と Alex Thomson が大きなつまずき。9月7日

 

バンディグローブ参加のすべての挑戦者たちに要求されていたIMOCAクラスの検査の間に、Sebastien Destremau のボートが南フランスのSt-Mandrierでマストを4つに折りました。この事故は単独無寄港世界一周レースをわずか2か月後に控えて、たいへんな後退です。

また、Alex Thomson も彼の新世代IMOCA艇のHugo Boss のフォイル(翼)が破壊され、ある深刻なダメージを負いました。

「これは悪夢だ! バンディグローブのスタートを2か月後に控えてマストを折ることは私には何もできることがないということだ。」 Sebastien Destremau は、彼のIMOCA60艇に起こったこのダメージのあと、彼の失望を隠すことができませんでした。「決められた検査の途中で、艇を90度傾けることをしていたところ、マストを支えていたシュラウド(マストを支える横梁ケーブル)D4が、マストが倒れたことが原因で、切れてしまったのです。これはFaceOceanにとって初めての外傷ではなく、そして私たちはあきらめてはいません。チームとパートナーと一緒になって11月6日のスタートにかならずそこにいるようにします。」と、Sebastien は説明しました。彼は9月14日のPalais Brongniart、パリの証券取引所で行われる公式バンディグローブ記者会見に出席する予定です。

 

Alex Thomsoh は彼の左側のフォイルを破損。

 

バンディグローブへ向けた艇の最終的な修理の後、Alex Thomson と彼のチームは英国のソレントで艇のテストと、単独世界一周レースのためのデータを集めていました。チームは艇の性能に満足していましたが、週末にかけての帆走で、Hugo Boss の左のフォイル(翼)が破損しました。

 

Alex は、彼がHugo Boss に対して20ノットの風の穏やかな海で、26ノットから28ノットで帆走していた時に事故が起こった、と説明しました。「フォイル(翼)が艇のちょうど外側で破壊されました。私たちは色々なものを安定させなければなりませんでした。フォイルはブラブラになっていました。何が起こったのか理解しようと、最後まで頑張りました。明らかにエンジニアか工場関係者と一緒に作業したほうがいい何かの問題があります。どんな場合でも、それを全てユーザーエラーに帰してはいけません。なので、私たちは原因を特定しようと試みました。私たちはフォイルを部分部分に切り分け、どれだけの力が加わったのか、どんなにそれが破壊的だったのか、はっきりと理解しました。カーボンブロックは完全に破壊されていました。」

 

バンデイグローブのために、Alex Thomson はフォイルをV.1に戻しています。(翻訳者注:フォイルにV1とV2があり最新がV2)「それはもっともいいことではありませんが、私たちは、このレースでは信頼性がもっとも大切だ、ということを知っています。これらのフォイル(翼)はすでに1万マイルを走行し、目的完遂に十分耐えられると自信を持っています。信頼性は私たちの最優先事項です。

性能の面で、V2で大幅に飛躍するとは期待していません。そして、私たちが苦しむかも知れない明確な状況の中であっても、これは明らかに世界の終わりではありません。バンディグローブで1位でフィニッシュするためには、まずフィニッシュしなければなりません。そして、それが私たちに偉大なフィニッシュをもたらすのです。」

 

翻訳:Watson Courtier  Sep.8 2016.

 

追加情報:スキッパー