English Original
Photo:IMOCA OCEAN MASTERS
ヒューゴ・ボスが1時間ほど首位に立ちました。
昨夜(6月6日)太陽が沈んで、突然先頭集団の3艇が南に向かって3つにわかれました。そして、アレックス・トムソン(ヒューゴ・ボス)は25マイル進んで、UTC 04:00までに、フィニッシュ地点のレ・サブレス・デ・オロネまで236.9マイルのところで、彼は土曜日(6月4日)に失った1位を取戻しました。
しかし、トムソンの3マイルほどの優位は6時には5.3マイル先に行ったジェレミエ・ビユー(マイテュレ・コク)が取り戻すまでのわずか1時間ほどで終わりました。その時にはセバスチャン・ジョセ(マイチュレ・コク)はビユーの後ろ10.3マイルに3位で位置していました。地理的には、ジョセはビユーの真後ろにいます。そして両艇はトムソンのおよそ60マイル南に位置しています。
トムソンはビユーの6.7ノットに比較して、先の4時間の間、ちょうど3.5ノットの平均速度でした。最後の24時間では全3隻はめいめい平均8.6、8.5、そして8ノットです。しかし、トムソンのVMG(実質速度)は実際はもっと良いのです。なぜならば彼は終点への直線航路に最も近いからです。彼は今朝、その航路にさらに近づくために北に回頭しました。ちょうど2隻のフランス艇は彼から少し南に分かれています。
航路予測は明日、水曜日の午後のフィニッシュを予想しています。しかし、保証の限りではありません。天気の記録はそれぞれバラバラです。ビユーが昨日言ったように、セーラーは実際には海面を見て判断するということです。しかし、一般に天気予報はなお高気圧は北へ必ず移動する、そして彼らは向かい風の中で、フィニッシュに向けて帆走するだろう、といっています。
真ん中の船隊では、ビンセント・リオウがタングイ・デ・ラモッティ(イニティアティブス・クオエール)と白石康次郎(スピリット・オブ・ユーコー)に向かって速度をあげて、彼のアゾレス諸島でのピットインを取戻そうと、二晩で20マイル以上を詰めました。そして、いまちょうど6位の白石康次郎の12マイル後方、そしてフィニッシュから571マイルの位置にある、5位のラモッテの40マイル後方につけています。
彼らの後ろで衝突でダメージを受けた3隻の別の三つ巴の戦いがあります。ジーン・ピレッツ・ディック(セント・ミカエル・ビルバック)はモーガン・ラグラビエール(サフラン)、ヤン・エリエス(ケグナー・ルセミエ・エスポアール)をリードし続けています。そして、他の2艇が北へ回頭したにもかかわらず、北大西洋のかなり南に留まることで、2艇とグループを分かれて、もっとすごい南からの30ノットの風の中へ突入しています。
さらに後方での戦いのなかでは、昨日の(6月6日)65歳の誕生日のお祝いの後、ピイエター・ヘレマ(ノー・ウェイ・バック)(昨日全員に誕生ケーキを配るので泊まって待っていてくれ、とメールを出しました)は、見たところ、彼の競争相手のコンラッド・コールマン(100%ナチュラル・エナジー)に向かって南へ回頭しました。コンラッドは彼との差を1晩でおよそ12マイルから40マイルに拡げていました。しかしフィニッシュまでは残り1500マイルの航海が残っています。
Translated by Watson Courtier on July 15. 2016.
Photo:IMOCA OCEAN MASTERS