Jean－Pierre Dick、4位

1月25日

フランス人スキッパー、Jean-Pierre Dickが第8回バンディグローブのフィニッシュラインを1月25日水曜日UTC13:47に越えました。StMichel Virbac号のスキッパーは彼の単独世界一周航海を80日と1時間45分45秒で完走しました。Jean-Pierre Dickは27,857マイルを平均速力14.5ノットで帆走しました。

Dickは前回の2012-2013大会のレースでも４位でフィニッシュしていました。彼は最終的に今朝、早朝でピークを迎えた第三コーナーでの緊迫した戦いで勝利を得ました。レース中で最も熟練した２人のフランス人セーラー、Yann EliesとJean Le Camによって追跡され、Dickは昨日の朝６０マイルだったリードを今朝、早朝６マイルまでに縮められたのがわかりました。しかし、２回の世界一周レース、バルセロナワールドレースでの優勝と今、３回のバンディグローブを完走した、この穏やかなスキッパーは彼の胆力を維持しました。

2004-05で６位、2008年はニュージーランドで棄権、そして2012-2013では4位でフィニッシュしたDickは彼の4回目のバンディグローブへの参加で優勝を目指していました。Jean-Pierre Dickは新しいフォイルを装備したVPLP-Verdier設計のIMOCA艇を建造しました。しかし、構造的な問題で昨年のTransat Jacques Vabreレースで艇を放棄せざるを得なくなりました。他の問題もあって彼の艇は昨年の冬と春の大部分を造船所で強化のため過ごしました。このため重要な準備とトレーニングの時間を失いました。ニース出身の獣医師免許を持つDickは彼の家業を離れてブルターニュに移住し、単独、一人乗りレーサーになりました。しかし、初期の戦略ミスと技術的な問題の組み合わせで最初のペースメーカーたちに追いつくことができませんでした。彼は異なった天候の中にはまり込みました。そして、レース中に違う舞台で数百マイル戻ったにもかかわらず、Dickは4位に落ち着きました。

JP Dickのレース

StMichel-Virbac号でリーダーAlex Thomson の(Hugo Boss号)に遅れることなく2位でいいスタートを切った後、JPは技術的なミスをマディーラの南で犯しました。そして、12位に転落しました。先頭集団は無風地帯に捕まらないために逃げ切りをすることができました。一方でその時のDickの最善の希望はJean Le Camを捉えてそして9位になることでした。その後、2人のスキッパーはLe Camが「キングジーンとブラックナイト」の間の決闘と表現した場所まで接近して一緒にいました。Jean-Pierre Dickは明らかに失望して、「友達は数千マイル先にいる、私には禅が必要だ,」といいました。

インド洋で、JP Dickは彼のフォイルを最も使うことができ、南極大陸の進入禁止ゾーンに沿って35ノットの風の中を滑走し、そしてYann Eliesとの差を縮めることができました。Dickに取って不幸なことは、彼は不注意にも南極大陸進入禁止ゾーンの中へレッドラインを越えて入ってしまいました。そして、戻って彼のコースを再度なぞらざるを得なくなりました。それは彼に8時間の損を与えました。

ちょうどオーストラリアの南東にあるひどい低気圧を避けるため、Dickは普通ではない400マイル北寄りのルートを取る選択肢を選び、タスマニアの北のバス海峡を抜ける今までにない初めてのバンディグローブのレーサーになりました。これは彼にシェルターを与えてくれるだけではなく、彼が求める安全を与えてくれるルートでした。そして、それは彼の2人の競争相手に対してクーデターを起こすことを証明しました。彼らは速度が落ち、そして南の非常強い風と大波の中で苦しんでいました。安全の選択は同時に戦術的に成功しました。そして結果はブラックナイトは二人のライバルを蹴落としました。彼らは大型の南氷洋の嵐の中で動きを止めました。Jean-Pierre Dickは新年に4位でホーン岬を通過しました。Jeremie Beyou (Maitre CoQ号）に700マイル遅れ、Jean Le Cam(Finistere Mer Vent号）に130マイル先行していました。

奇妙で複雑な大西洋の上り。

南大西洋の厳しい天候で、3人のスキッパーたちは4位、5位、6位の順位を守っていました。1月13日に、フォイルを使うと大変に速いStMichel-Virbac号のスキッパーはホーン岬から赤道まで13日と3時間59分のタイムで新記録を作りました。しかし、Yann EliesとJean Le Camの経験は彼らの古い、伝統的な装備のボートからの脅威に彼の新世代のフォイル艇でさえもさらされているということを意味していました。「私は本当に厳しい作業をしています。私はFigaroレースのレース場で最も優れているレーサー達に向かっています。彼らは彼らの中でこのイベントで6回も優勝を経験しているのです。」とDickは無線交信で言いました。

3人のスキッパーたちは少し睡眠をとり、傾きを調整することに注意を払い、多くの水をかぶりながら目を開けて、お互いに接近して残っていました。フィニッシュする最後の日、JP Dickは彼のボートの中で落ちました。そして、そして彼の顎を切りました。彼は傷を縫い合わせなければなりませんでしたが、容易な作業ではなくボートは20ノットで揺れていました。Dickは、脱落せず、4位に最後まで留まるために歯を食いしばりました。Transat Jacques Vabreレースで一緒に優勝した彼のいつもの共同スキッパ―、Loick Peyronのように、温和なセーラーと呼ばれた彼は記録的な成績で3人のレースの巨人の後にフィニッシュを達成しました。Dickがフィニッシュした時にEliesは12マイル後方でした。

翻訳：Watson Courtier

as of Feb.1 2017.