先頭はレ・サーブルへ快走しています。

Leaders compress in race to Les Sables.



English Original

先頭はレ・サーブルはレースを追い上げています。Dickは記録を作ろうとしています。

12月13日

 

13日金曜日はおそらく皆さんには不吉でしょうが、イギリス人スキッパー、Alex Thomsonにはそうではありません。彼はバンディグローブの先頭、Armel Le Cleac'hに、昨日の24時間で、きわめて重要な76マイルの距離を締めました。

 

 

Thomsonが昨日、単独無寄港世界一周レースのフィニッシュ前にフランス人のスキッパーLe Cleac'hを追い抜くチャンスがあることを示しました。彼はここ数日の内に50マイル以内に迫るに違いありません。昨日のUTC:11:00の報告では、彼らの2隻はガーボベルデ諸島の西側を通過しましたが、ThomsonのHugo Boss号はLe Cleach'のBanque Populaire Ⅷ号に227マイル離れていたのが、今日の同時刻で、差が151マイルに縮小しています。これは微風で 、Le Cleac'h がThomsonの11.9ノットに比べて、4回もわずか3ノットになったためです。Thomsonもまた、彼がデッドスポットにはまり、スピードが落ちるのに見舞われるでしょうが、アゾレス諸島近海で起こる強い南西の風を前にした微風の数日間の帆走はたいしたことではありません。

 

Thomsonだけが称えられるだけの理由を持った人物ではありません。昨日ケープホーンを周ってから13日3時間59分で赤道を通過した、Jean-Pierre Dickは新記録を出しました。信じられないことに、彼はおよそ16時間、バンディグローブ2013-2014の優勝者Francois Gabartの13日19時間29分の記録を縮めました。事実DickはGabartのタイムを打ち破った4人のスキッパーのうちの一番です。Thomsonは13日5時間30分を記録、Yann Eliesは13日7時間20分、Lean Le Cam はわずか37分遅れでした。厳密な比較では、先頭のLe Cleach'は、同じ距離で、およそ32時間Dickより遅いのです。しかし、彼の悲哀はここで止まりませでした。無風地帯の忍耐の横断で失ったものは今日あからさまに横たわっています。レースに残った18人のスキッパーの内、15人が過去7日間でBanque Populaire号を迫っています。フランス人Eric Bellionは先週の最も優れた走者です。彼はLe Cleac'hとの距離を641マイル縮しました。Jean-Pierre Dickはそれに続き388マイル縮めています。唯一Thomsonと17位のPieter HeeremaがLe Cleac'hに優位を与えました。Thomsonはリーダーに26マイル、Heeremaは10マイル劣っています。

 

バンディグローブのフィニッシュラインは今、Le Cleac'hの1800マイル以内にあります。そして彼のレ・サーブル・ド・オロヌへの帰港予定時間は(ETA)1月19日木曜日になっています。レース本部は今パリから移動しました。そして明日(14日)レース村を開所する用意が整いました。オロヌ港のレース村の扉は公に現地時間10時に開きます、そして来場者はレースの展示、公式バンディグローブの土産物、レース伝統のバーでのくつろぎと、the VOGでの食事を楽しむことができます。多くのスクリーンにフィニッシュラインからポンツーンまでの生映像を映します。それからスキッパーたちがメインステージでインタビューを受けます。

 

明日のUTC12:00からバンディグローブの最新ニュースをレースウエブサイトで生放送しますのでご覧ください。

 

引用

Rich Wilson (Great American Ⅳ号):

「私は低気圧の中にいます。25-30ノットの風です。そして予報では30台の高い方になります。この嵐の挑戦はなんと大きいのでしょうか。そして、風が長く続くようになれば、波は引き続き大きくなっていくでしょう。私はメインセールとソレントの2ポイントリーフ(2段縮帆)を始めていました。私はその夜をやり過ごしました。バッグの中から音遮断のヘッドホンを取りだし、それを着けその音から逃れようとしました。一旦それを付けるとデッキの上では大したことはできません。数時間を過ごし、外に出てなんとひどいのだろうとということがわかりました。20ノット台の低い位置ではすべてが順調でしたが、もっと高くなった時、ボートは高速の22ノットで疾走し始めました。しかし、航海情報は大きな突風または破壊的な回頭の可能性から艇を守るのが困難になって来ることを示しています。そこで、私は二つのセールチェンジを行いました。ソレントからステイセールへの変更と2ポイントから3ポイントへの縮帆の変更です。遅くなっています。しかし、良好なコントロールを保っています。このことがホーン岬での天候に関係した私の先の順位にどう影響するか、私は待って見るしかありません。」

 

Nandor Fa (Spirit of Hungary号):

「主な葛藤は次にどこへ行くかです。2つの選択肢のうちの一つに立脚すれば、私はこの航路を守らねばなりません。そしてこのケースでは私は夕方ごろ45-50ノットになるサイクロンの北の端に到達します。この状態は4-5時間影響を与えるでしょう。他の大きなサイクロンが発達しそうです。その中心はおよそ250マイル私の下にあります。それは非常に早く東から南東に移動しています。その東端には、危険な50ノット以上の風があります。

もし私が、二番目の選択肢を取れば、私はいますぐに回頭し、80マイル東に向かわなければなりません。それでも、その端は私に近づいてきます。しかし、私はより短い時間だけその中にいることになります。そして私は真正面に接近しないようになります。私は二番目の選択肢を選びました。回頭しました。そして少しの間、東へ向かっていました。私はこのボートに避けられる状況でリスクを与えたくありませんでした。瞬間的に航路よりも少し遅くなってもこの与えられた状況ではこのことが後に役に立つでしょう。」

 

翻訳:Watson Courtier

as of Jan 14 2017.