BOSSが戻ってきた

The BOSS is back


English Original

Boss号(Alex Thomson)が戻ってきました。

11月11日

 

バンディグローブ船隊の先頭で行われていた、Vincent RiouとArmel Le Cleac'h の決闘はカナリア諸島の南西、280マイルで、今日の午後、北東の貿易風が強まった時にフォイル艇、Banque Populaire Ⅷ号のスキッパー、Le Cleac'h に味方しました。しかし、この先頭の2人はおそらくバックミラーに、恐ろしい黒いミサイル、Alex ThomsonのHUGO BOSS号を見たことでしょう。戦略的な失敗で距離をロスした後、Thomsonは昨晩から最高速を発揮して、先頭野2隻との差を20マイルに縮めて試合の仲間に戻り、3位にこの金曜日の午後になりました。

 

この瞬間、部分的にフォイル艇とフォイルなしの艇の競争は答えが出ました。トップの7隻のうちの5隻が新世代のIMOCA艇(フォイル装備)です。しかし、PRBに乗ったVincent Riouは伝統的な装備のPRBで、今もって2位にいます。しかし、この午後、彼はLe Cleac'h との差を、今日の11時から14時の間に大急ぎで縮めて、少し離れた、ほぼ8マイル先に簡単にとらえました。もっと重要なのは、今朝、彼らが並んでレースをしていた時、側面での差が8マイル離れていたにもかかわらず、Le Cleac'h は今、真後ろにRiouを見ていることです。Le Cleac'h は2回もバンディグローブで花嫁の付き添いの列にならびました。(2位いうこと)2008-9年のMichel Desjoyeauxの次、そしてわずか3時間の差で、2012-13年の Francois Gabart の次になりました。彼は2005-6年の優勝者で、積極的に速度をあげようと思っています。Thomsonは未だ40マイル後方にいます。単縦陣で続いている5隻のIMOCA艇を引き連れています。

 

次の24時間から36時間は強力に前に進む弾丸レースで簡単にはいかないでしょう。貿易風に包まれたエリアは広く雷雲があり、それは、風の方向と気圧の大きな変化によって、ほとんどカーボベルテ諸島の緯度まで厳しい作業が予想されています。セールのデザインの選択、使用そして釣り合いをとることでの少しの違いはフォイル装備と同じように差を生じます。Riouは、私たちがどのセールを使っているのか尋ねた時、単独世界一周レースの初期段階での心理ゲームの基本的な一部分として、謎めいた石の壁をつくっていました。

 

問:どのセールをつかっているの?

答:恐ろしいこと聞くなよ、必要なものをだよ。

 

Riouは続けて:「状況は期待通りだよ。私はポーラー(進路計測器)にかかりっきりだ。(NDLR 目標のスピードをたえず計測する)平均スピードを計測して、私は彼が速力を揚げようとして、Armelが操船に忙しいのがわかる。この時点ではフォイル艇がより効果を出している。しかし、私は自分の平均速力を維持している。私は最良のルートを見つけようとしている。そしてこの先は長いということを忘れてはいけない。私にとってはバンディグローブで成功するということは、艇を管理し、自分を見つめなおすことなのだ。無風地帯に入るに当たって、私たちは別の心配を持っている、しかし、それは速度をあげ続けることのように思える。」と言いました。

 

トムソンのボートと飛ぶ仕組みの組み合わせは彼自身とチームによって決定されました。彼はフランス基準にはあまり影響されていません。彼のボートは一番幅が狭く、幅の広いフォイルを付けています。それは、より早く浮きあがり、より長く飛翔スピードを伸ばすことが報告されています。フランスチームが使って揚げている、French North SailsやIncidences Voiles の帆よりも、ThomsonはDoyle Sailを使っています。この24時間で、今日の午後14:00に、彼は素晴らしい、427.4マイルの距離を走りました。Riouは、少し足りず、2番目に早い425.6マイルでした。

 

固まった7隻は後続のボートをはっきりと引き離して走っています。8位のYann Eliesとは、50マイルの差があります。彼は接近して競争している旧世代のボートに20マイル先行してます。このペースは、北緯6度のカーボベルテ諸島の南西に到達するまで最低続くに違いありません。現在は赤道から1700マイル、9日後に彼らは南半球を入るに違いありません。今年は無風地帯があまり影響しそうにありません。

 

貿易風は先頭集団には有利に働いていますので、Yann Eliesが乗るQueguiner-Leucemie Espoir号は違う気象状況の中にいます。Bertrand de Broc (MASCF号)に率いられた第3グループは今もってマディーラ島トカナリア諸島の間の軽い風と格闘しています。すでに約300マイル遅れて、有名になった5隻は南氷洋に行く前にそこでやりくりを見つけるのが困難な状態になっています。

 

少数の自分の判断を選んだスキッパーは自分たちの道を行っています。特に、アイルランドの男は強い貿易風を見つけようとモロッコの沿岸に接近しました。Enda O'Coineen (Kilcullen Voyager-Team Irland号)は、アフリカとフェルデベンツーラ島の間を京の午後通過しました。バンディLIVEに午後通信してきて、O'Coineenは冗談で:「私たちはカナリア諸島とアフリカ沿岸のいい景色の旅行をしたよ。私はランサローテ島(カナリア諸島の一つの島)に別荘を持っているので、見に行こうかと思ったよ(笑い)。私はちょっと遅れている、いつか、みんながそうする前に、北東から吹く貿易風をつかまえたいと思っています。とにかくつかまえなければならないが、発見するのがむつかしい。私は25ノットから26ノットの風をつかまえています。それは今夜荒れそうです。A3(帆の一つ)を張っていたが、それを畳むときに問題をお越してしまった。そして、リーフ・ライン(縮帆する綱)を壊してしまった。そのため少し問題を抱えてしまった。それ以外は良好だ。」と言いました。

 

他の外国のスキッパーたちは、それぞれに彼ら独自のことをしています。Pieter Heerem (No Way Back号)はしばらく過激なコース選択をしましたが、1日たって西へ突き戻されてしまいました。一方で日本人スキッパー、白石康次郎(Spirit of Yukoh号)は19位、そしてハンガリー人のNandor Fa (Spirit of Hungary号)は22位)、一緒に端っているRomain Attanasio (Famille Mary-Etamine de Lys号)は20位、でマディーラ島とカナリア諸島の間にいます。そして17位のConrad Coleman (Foresight Natural Energy号)は彼が思った以上にマディーラ島に近づきすぎてしまった、とお昼に報告してきました。「この島の影響で本当にスピードが落ちてしまいました。マディーラを抜けようとして、そこにつかまってしまいました。風が変わってそこに吸い込まれましたが、うまくそこを抜け、いい風に変わったのをつかんでマディーラの南岸を離れれてスピードを上げています。私は昨晩フンシャル(マディーラの首都)のいい写真を取りました。飛行場の横を通過しました。それは劇的でした。しかし、私に取っていいことはそれが後ろに見えなくなり、水平線に消えたことでした。」

 

Eric Bellion (Comme Une Seul Homme号)27位は、初めてのバンディグローブで早くもあり得ることですが、少し自信をうしなっているように見えます。バンディLIVEへの話で彼はなぜこれをやっているのか疑問に思っているといいました。「私はモトクロス・グランプリ・バイクを持ってますがそれを小型バイクのように運転しているような感じがいます。」と彼は言いました。いくらか取るに足らない内部の問題が現れた日だったようです。Kito de Pavant は、世界一周をするのに耳栓がなく、ただカミソリしかない間違った洗面道具を持ってきたことを認めました。Alan Roura はバケツを失いました。彼が言うには、洗うのとトイレをするのを一つで共用しているとのことです。そして、Enda O'Coineenはデッキでセールの問題を処理するため夕食を焦がしただけではなく、Kilcullen Voyager Team Ireland号に小火(ボヤ)を起こしました。

 

翻訳:Watson Courtier

as of Nov.12 2016.